総合職 ステンレス原料事業部

知識を深めて新しいビジネスにも挑みたい!
グローバルな世界で自分を進化させていく面白さ

現在の事業部における担当業務を教えてください。

ステンレス鋼の原料となるフェロニッケルの主原料、ニッケル鉱石をニューカレドニアやフィリピンといった主要産地のサプライヤーから、日本のフェロニッケルメーカーに受け渡す、輸入取引の営業を行っています。販売先とサプライヤー間の契約や価格交渉、契約履行に向けた両社間の調整が主な業務になります。主要産地となるニューカレドニアはフランス語圏です。私は学生時代にフランス語を学び、仕事でも活かしたいと考えていたので、フランス語を使える部署で働けるのが喜びです。産地でのストライキの発生や価格交渉等で複雑な問題が起こると、フランス語を使えることでお互いの理解が深まり、その重要さを痛感します。

また、ステンレス鋼業界、ニッケル業界の動向や市場調査を行い、需給や価格分析を顧客へ情報提供するのも重要な仕事です。一方で、これまでは既存取引の拡大や維持に努めてきましたが、ニッケルは今後もステンレス鋼向け需要に加えて、EVバッテリー向けでも需要が伸びる見込みとなっているため、現在担当しているニッケル鉱石の新たな取引先の開拓は勿論のこと、ニッケルという大きな枠での新しいビジネスの開発も視野に入れ、さまざまな可能性を探りながら仕事をしています。

仕事でご自身の成長につながったと思えるエピソードを教えてください。

入社2年目に大きな転機がありました。上司が異動で変わりましたが、新しい上司と一緒に業務を行う中で、自分自身が1年目は上司に頼りきりで、理解できていないことがたくさんあったと気付かされることになりました。そこからは価格交渉では、通訳はもちろん、自分が率先して会話をしたり、学んだニッケル鉱石の知識を活用したりして、主体的に動いていくようになったと思います。

そうした努力が認められたのか、顧客の社長と弊社の社長がニューカレドニアのサプライヤーを視察する際、同行させていただく機会を得ることもできました。事前の資料作りやスケジュールのアレンジ、通訳など、何事も初めてでプレッシャーを感じましたが、顧客の社長には喜んでいただき、弊社の社長からは「2年目で頑張ったね」と言っていただいたときは安堵でいっぱいになりました。弊社の社長は海外経験が豊富で、フランス語も堪能な方。もちろん、顧客対応も私などとは比べ物にならないスキルをお持ちです。そんな方の振る舞いをそばで見ることも勉強になりましたし、ねぎらいの言葉をかけていただき、仕事へのモチベーションが高まりました。

仕事をする上で大事にしていることは何ですか?

大事にしていることは、顧客に対してどのように会社と自分自身の価値を発揮できるかということです。私はコロナ禍での入社だったので当初は在宅勤務が多く、相談したいことがあっても上司に電話やメールをすることに躊躇してしまうことがありました。そうした状態で取引先の方に言われたことを何も考えず、そのまま右から左へ伝えてしまい、大失敗をした経験があります。自分の言動が周りに与える影響は決して小さくないと、認識させられた出来事です。

特に交渉事では、自分の動きが周囲の方々や会社にどのような影響を与えるかということに考えが及んでいないと、不利益や顧客との関係悪化にもつながりかねません。通訳をする際も、話のポイントをどんなニュアンスでどこまで伝えるかという難しさがありますが、それとも同じです。それに、単なる伝書鳩でいるのなら、顧客にとって、私たちを起用してくださっている価値もなくなります。現在は出社機会も増えてコミュニケーション不足は解消されていますが、何かあったときは上司に報告・相談を徹底し、顧客に弊社や自分が介在することで「良かった」と感じていただけるように動くことを、日々心がけています。

今後、伸ばしていきたい部分について教えてください。

私たちが顧客に対して提供できている価値は、やはり情報だと思います。例えば価格交渉を行う際には、弊社の強みである三菱商事のグローバルネットワークを活用し、その他の顧客やマーケットがどういった価格でどう動いているかといった有益な情報を調査し、顧客に提供するなど、顧客のためになることをしていくことが大事になります。しかし、私はまだ知識が不足していて、価値提供できる部分が小さいなと感じていますし、より良い交渉のための語学能力も、もっと高めたいと思っています。先輩方にも聞きながら自分の知識を増やそうと思って努力を重ねていますが、終業後も英語やフランス語の勉強をしたり、ステンレス鋼やニッケル業界に関する資料を読んだりと、自己研鑽も欠かせません。また、新しいビジネスを生み出したいという希望も持っていますが、そのためには専門知識やネットワークが必要です。新たな機会があれば積極的にさまざまな場所に飛び込んで、ネットワークを広げることもやっていきたいと思います。

三菱商事RtMジャパンのどこに魅力を感じますか?

専門商社として多様な金属資源を扱っており、幅広い業界とも繋がりがあるので、手に入る情報量が多いことが魅力です。それを基に各部署で連携し、収益を生み出すチーム力も素晴らしいと思います。そして私にとっての一番の魅力は、グローバルに働けることです。外国語を使って仕事をしたいというのが就活時の希望でしたが、どの部署で働いても海外との関わりが有り、オフィスではさまざまな言語が飛び交っています。若手でも頻繁に海外出張をする機会がありますし、自分の語学能力を活かしながら働けることが一番のやりがいです。

語学能力を活かした仕事をすることが第一目標だったので、最初は金属資源にものすごく興味があったというわけではありません。しかし実際に仕事をやりはじめてみると、ニッケルはとても奥深い商材でした。ステンレス鋼にも使えるし、EVバッテリーにも使える重要な金属で、知れば知るほど面白く感じています。ニッケルの知識を深めたら、ステンレス鋼の業界だけでなく、EVバッテリー業界でも活躍できる人材になれると思うので、価値ある人材と認めていただけるよう、この先も知識と経験を積み重ねて、グローバルに活躍したいと思います。

※役職・所属は取材時のものです。

One Day Schedule

ある日の1日のスケジュール

9:15
オフィスに出社。1時間ほど担当商材のニュースをチェック。気になるものは顧客にも情報展開する。
10:15
週に1回の部内ミーティング。各商材のマーケット環境や取引状況のシェアを行う。
11:15
デスクワークの合間に顧客の電話対応など。
12:00
行きつけのお店で弁当を買い、ニュースをチェックしながら食事。
13:00
顧客とサプライヤー間の配船調整を行う。コンサル会社や三菱商事の海外拠点から市場動向をヒアリングし、資料を作成したり、上司へ報告する。
19:00
退社。帰宅して夕食を作り、好きなドラマなどを見て1日が終了。