貪欲に新しいことを吸収し
魅力的なビジネスパーソンとして成長したい

貴金属地金を生産者から調達し、国内外のお客様に供給しています。金・銀・PGM（プラチナ、パラジウム、ロジウム等）を扱っています。金は投資需要が大きく、銀は主に太陽光パネル、PGMは主に自動車の排ガス浄化触媒、化学製品製造の触媒などに使われています。これらの金属は高価で、且つ秒単位で価格が変動します。そのため、事業部内にリスク管理を行うチームがあり、価格変動リスク等を負わないようにするため、先物市場でリスクヘッジするなどのオペレーションを行っています。

私はそのリスク管理を行うチームで、取引先企業の信用リスク管理を担当しています。取引先は約130社あり、年間取引件数は1万件を超えます。１つの取引が数億円規模ともなるため、万が一債権回収できないと大きな損失になってしまいます。そこで、安心して取引ができるかどうかについて、顧客の財務分析をしたり、調査会社のレポートを見たり、或いは営業担当による顧客と面談記録を精査したりして、信用リスクを判断しています。扱う額の大きさもあって、緊張感があります。海外の取引先との決算ヒヤリングや、海外拠点とのミーティングもあるので、働く時間はかなりフレキシブルですが、グローバルに仕事をしている充実感があります。

取引先に与信を与えることについて、調査に基づき理論的に説明できて、会社の了解を得られた時に、達成感を感じます。与信を与える金額が大きいほど、回収できなかった時の損失も大きいので、会社としても細心の注意を払って判断することになります。その取引先に与信を与えても問題ないと判断してもらえる材料を用意し、認めてもらった時はやはり嬉しいです。

また、最近、業務効率化のための新システムの導入プロジェクトのマネジメントも任されました。新しいチャレンジです。海外のシステム会社との仕事になりますが、随時コミュニケーションを取りながら開発を進めています。システム保守会社や社内のコーポレート部門、海外拠点など、関わる人や部門も多く、勉強になることがたくさんあります。重要なシステム導入を、２年目の自分に任せてもらった事はとてもありがたく、しっかり学び、このような経験を今後に活かしたいと思います。

部署の中で自分が一番、仕事ができない、という意識を常に持ち、だからこそ成長しようと頑張っています。私はまだ２年目ですし、学ぶことが多いのは確かなので、常に先輩の仕事のやり方を見ながら、色々な知識やスキルを吸収しようとしています。芸道に「守・破・離」という言葉がありますが、ずっと大事にしている教えです。「守」は師や指導者の教えを守り、精進して基本を身につけること。「破」は身につけた教えから一歩進んで自分なりのやり方を見出すこと。そして「離」はそこから離れ、自分で新しいものを見つける、あるいは生み出すことを指します。今はまさに「守」の段階にいると思いますが、ここから精進を重ねて飛躍し、新しいビジネスチャンスなどを探っていきたいと思っています。私が今ここで仕事をできているのは、先輩たちが長年積み重ねてきたものがあってこそ。感謝を忘れず、また私一人では達成できないことも多々あるので、周囲を巻き込み、共有しながらチームとしても成長していきたいと思っています。

私はコロナ下での入社になり、入社当初からリモートワークがメインでした。このため、同僚と直接会う機会が少なくコミュニケーションに苦労する場面がありました。やはり仕事はチームでやるからこそ、面白いものだと思います。そこで、私は、チームメンバーに提案して、誰でも入れるオンライン上の部屋を作りました。私はその部屋に常にログイン（入室）しておいて、煮詰まった時や、誰かに相談したいと思った時に、同じようにログインしている同僚と話をするようにしています。チーム員がそこに集うタイミングは様々ですが、まるで自宅にいながら、社内のデスクまわりで雑談をしているような感覚です。このオンラインの部屋を作ったことでコミュニケーションが容易になり、人と話すことで気分転換もできて、良かったなと思っています。働き方を工夫することによって、仕事へのモチベーションを更に高めることができるとわかったので、今後もいい方法があれば試してゆきたいです。

入社１年目は目の前の業務をこなすことで精一杯でしたが、今は業務をただこなすだけではなく、業務の背景や目的を考えるようになりました。このように、考え、理解して取り組むことが、成長に繋がると思っています。業務の理解を深め、数多くの知識を身に付けて担当している業務を完璧にこなせるようになりたいです。今後は為替や金利、貴金属相場変動といった、更に高いレベルの分析力が要求される、市場リスク管理の業務にも携わりたいと思っています。勿論、顧客に対応する営業もやってみたいですし、将来的には海外拠点でも活躍し、貴金属事業部のオールマイティー的な存在になりたいです。

三菱商事RtMジャパンには仕事に熱い先輩が多く、皆が一生懸命です。一つ一つの仕事をとても丁寧に教えてくれて、一つ質問をすると、その説明や補足が何十倍にもなって返ってくるので、自分の意識も常に高められている状態です。会社にとっては、人そのものが資産だと思います。自分も先輩に負けないよう、熱く、懸命に仕事に打ち込み、人で勝負できる魅力的な人材になることを目指します。