Project Story プロジェクトストーリー
自発的に始めた
「一人開拓部」で
学びと突破力を武器に、
新たなマーケットを切り開く
                                    - 貴金属事業部
 - 2020年入社 R・F
 
01長い海外経験をきっかけに、
世界で通用する貴金属セールスを志す
                                                グローバルな視点と挑戦心が原点
イギリスの大学を卒業した私は、そこで培ってきた語学力や、新しい世界へも恐れず突き進んでいく力を活かし、世界中を舞台にビジネスを行うセールスになりたいという思いを胸に、当社に入社しました。入社後は営業担当者のアシスタントやディーリング、トレーダー、セールスを経験。その後トレーニー制度を利用して、ニューヨークの拠点に1年間駐在しました。その期間を終えて2024年10月に帰国し、現在は貴金属事業部でセールスを務めています。

02三菱商事RtMジャパンの貴金属ビジネスとは
7種の貴金属と広がる市場、次世代への挑戦
当社は南アフリカ等の巨大鉱山との取引を長く行ってきており、そこから産出される貴金属を、日本に限らず世界中を対象に供給する使命を担っています。取り扱っている貴金属は、金、銀、プラチナ、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウムなど、全部で7種類あり、それぞれ用途が異なります。例えば金は主に投資目的に、銀は太陽光パネルに使われている他、プラチナ、パラジウム、ロジウムは自動車の排気ガスを浄化するための触媒、電子材料、そして将来的には水素産業でも活躍する商品であり、脱炭素社会にも寄与します。
一方で、自動車は近年EV化が進んできています。ガソリン車やディーゼル車と異なり、EV車の場合はそもそも排気ガスが発生しません。そのため、排ガス浄化触媒の需要は先細りしていくことが予想されています。私自身こうした長期的なマーケット変化を先読みし、「既存取引の遂行ではなく、新たな市場の開拓に注力したい。困ったときには相談するので、自分に任せてほしい」と上司に直談判。了承を得たうえで、新規市場での大型契約獲得に向け、商談、出張、カンファレンス参加など、基本的には国内外問わず出かける日々を送っています。
中でも私が開拓に注力している、ある業界があります。その業界では貴金属は製造過程に触媒として活用されており、需要が急増しています。しかし、商社のバリューが業界内であまり知られておらず、商社を通さずに貴金属を仕入れている企業がまだまだ多い。そのため、私たちの価値を知っていただくことで、プレゼンスをぐっと高められる可能性が高い業界だと考えています。


03三菱商事RtMジャパンならではのバリューとは
40年以上の実績と情報力が生む付加価値
当社ならではのバリューはいくつかありますが、まず一つ目は新鮮な情報をスピーディーに提供できることです。当社は貴金属ビジネスを40年以上行ってきており、鉱山との関係性が強固です。そのため、操業状況、将来の見通し、メディアでは発表されないような貴重な情報を真っ先に入手することができ、それを顧客にも共有することができます。
また、銀行トレーダーとも密に連携しています。彼らは貴金属トレーディングの世界で起こっている出来事に精通しているので、そこからも新鮮な情報を入手することができます。特に貴金属は値動きが非常に激しいため、金融市場で今何が起こっているのか、どうして今このような価格なのかといった事情を詳細にお伝えできることも、私たちの強みの一つですね。
もう一つは、取引リスク低減とコスト削減のノウハウです。貴金属の取引にはリース取引、先渡・先物市場を上手く活用した売買など様々な方法があり、非常に複雑です。しかし当社の貴金属事業部には専任のトレーダーがいるため、多数の取引手段の中から顧客にとって最適な方法をご提案することが可能です。また、世界中のマーケットにコネクションがあるため、各国マーケットの価格を比較調査し、なるべく低コストで仕入れることも可能です。多くの顧客が、こういった当社の多岐にわたるインテリジェンスとコネクションに価値を感じ、取引を検討してくださっています。
04自らのアクションが業界全体に波及する醍醐味
一歩の行動が市場を動かす手応え
貴金属の用途は多岐にわたるうえ、ビジネスモデルも製造工程も非常に複雑です。そのため、勉強しなければならないことがかなり多い。ネットを検索したり本を読んだりして知識を身に付けつつ、並行して商談に結び付きそうな会社を調べて直接問い合わせを行っています。
また、カンファレンスにもなるべく足を運ぶようにしています。先日も600社以上が参加したカンファレンスに参加し、約60社と名刺を交換してきました。実際に既に貴金属を使っている企業、まだ使っていないけれど興味がある企業も多く、そういった企業の担当者には、前述したような当社だからこそ提供できるバリューを丁寧にご説明し、ご興味を持っていただけた方には後日改めて商談にお伺いして、具体的に話を進めています。
実際、興味を持ってくださる会社がとても多く、現在契約成立に向けていくつか交渉が大詰めを迎えています。自分の自発的なアクションによって大きなビジネスが前進し、ひいては業界全体の風向きが変わっていくかもしれない。そんなワクワクが、この仕事の醍醐味です。

05貴金属事業部を牽引する存在に
仲間とともに、事業を未来へ拡大する夢
貴金属は関わる産業が非常に幅広く取引規模も大きい点が特徴で、当社は世界や日本有数の大企業とも数多く取引しています。セールスはそういった企業の担当者と直に商談、提案できる立場であり、しかもどんな会社にどんなアプローチを行うかは、個人の裁量にゆだねられています。こうしたチャレンジしやすい環境が私には非常にマッチしていて、伸び伸びと仕事をさせてもらっています。
一方で、私がこうして案件を見つけて世界を飛び回れるのは、同じ事業部の方々、またコーポレートの方々のサポートのおかげです。そんな支えがあってこそ、この事業は成り立っているんだということは忘れないように心掛けています。
これからも私は持ち前の突破力で新たなビジネスを創出していきつつ、ゆくゆくはこの貴金属事業部だけで一つの会社が作れるくらいの収益規模に成長させていきたいですね。当社のセールスは、そんな壮大な夢すらも描ける仕事。こうした働き方に共感してくれる方と是非一緒に働きたいですし、よきライバル関係を築いていけたらうれしいです。
- 役職・所属は取材時のものです。