01私がこの仕事に込める「志」
入手可能なあらゆる情報を審査し、リスクから経営を守る
入社以来、リスクマネジメント部の審査チームで、取引審査を行っています。これは新規取引が発生する際に、その取引先に支払い能力があるかどうかを判断する仕事です。当社の取引はビジネスの特性上、数十億円にのぼる大規模な取引も珍しくありません。そのため、一つひとつの判断が会社にとって命取りになり得ることを念頭に置きながら、慎重に審査を行っています。

審査は取引先の財務情報や定性情報、直接のヒアリング、そして取引する商品やスキームの特性などを加味しながら行います。また、もしその取引が当社で今まで扱ったことがない新しいタイプのリスクをはらんでいる可能性がある場合は経営会議を開催し、役員にも意見を聞いたうえで判断を下します。
02共に挑み、共に創るということ
プロとしてのプライドを胸に、会社を正しい方向へと導く
私たちは、せっかく成約しそうな案件にストップを掛けなければならない場合もあるので、営業担当者にとっては「目の上のたんこぶ」的な存在になりがちです。しかし、会社にとってのリスクを回避することで、健全な経営を保持することが私たちの役目。実際、私たちの判断で取引に反対した会社が後になって倒産し、「賛成しなくて良かった……」と胸をなでおろしたこともあります。こうした事例を通してリスクマネジメント部としてのプレゼンスを示せたときにはやりがいを感じますし、会社を正しい方向性に導いていけたことに誇りを感じます。
03私の「芯」
「悪いニュースこそすぐ報告できる」雰囲気作りに注力
取引に不安要素があるとき、何かミスしてしまったとき、すぐに相談したり報告したりできる心理的安全性は、リスクを速やかに発見して対処する上で欠かせません。だからこそ、私はいつでも気軽に相談できる雰囲気づくりやコミュニケーションを心掛けていますし、重大なインシデントの報告を受けたとしても、絶対に怒らず「教えてくれてありがとう」と声を掛けるようにしています。
実際、営業担当者からは「Oさんには安心して話し掛けやすい」「Oさんが入社してから相談や報告がしやすくなった」と言ってもらえることがあり、うれしく感じています。前職は銀行で営業職に就いていたのですが、その際に相手を理解したいという姿勢を示し、懐に入っていくことでお客様との関係性を構築しようと努めてきたので、そんな経験が現職においても活きているのかもしれません。


04この場所で、実現したい未来
市場リスクと取引リスク、双方を見極められる人材へ
取引リスクに関する知見は、今の業務を通じてかなり身に付いてきたと感じています。一方で、金利や為替、株式などの金融市場で発生しうるリスク(市場リスク)に関しては、市場リスク管理チームという別の組織が担当しています。そちらの仕事も経験することで、より包括的な視点をもって「金融市場の中の会社」におけるリスクを見極められる人材へと成長していきたいですね。

05これから入社する人へのメッセージ
目の前の仕事に真摯に向き合っていれば、道は開ける
今年、リスクマネジメント部に久しぶりに新卒1年目の社員が配属されました。新人にとってはなかなか難易度の高い業務だと思うのですが、取引先とのヒアリングに同席してもらったり、審査コメントを作成してもらったりといった業務を通して、着実にスキルを身に付けてくれています。
これを読んでいる学生の皆さんの中にも、「自分はどんな会社でどんな仕事をすることになるのだろう」と不安を抱いている方がいらっしゃるかもしれません。前述した後輩も最初は異例の配属に驚いたと思います。しかしどんどん成長を遂げるその頼もしい姿を見て、どんな仕事であっても、地道に真摯に取り組んでいれば、必ずそれは糧となってその人を導いてくれるのだなと感じました。是非皆さんにも思いがけない出会いや学びの機会を楽しむ気持ちを忘れず、これからのキャリアを歩んでほしいと思います。
06キャリアパス
| 2019年 | 中途入社 リスクマネジメント部 審査チーム配属 | |
|---|---|---|
| 2023年 | 育児休職 取得 | |
| 2024年 | 復職 リスクマネジメント部 審査チーム(フルタイム勤務) | 
- 役職・所属は取材時のものです。