01私がこの仕事に込める「志」
大舞台を支える裏方の仕事に熱中した学生時代
私は中学と高校ではミュージカル、大学ではダンスと、人前に立ってライトを浴びる活動に打ち込んできました。一方で矛盾するようなのですが、目立つこと自体はあまり好きではなく、人を支える役割を好んで引き受けていたんです。例えば主役ではなく脇役を演じたり、裏方で大道具を作ったり……。誰かの活躍を陰で支えたいという思いが強かったんですね。

商社の事務職を選んだのも、それが理由の一つになっています。世界を舞台に展開される商社のビジネスは、金額も大きなものが多く、一見華やかではありますが、その取引は複雑かつハイリスクでもあります。私はモノを確実に仕入れ、届けるための物流手配や通関手続き等、いわゆるデリバリー業務を通して取引関係者を支えたいという思いで、この仕事を選びました。入社から現在に至るまで、主に金・銀・プラチナといった貴金属のデリバリー業務に従事しています。
02共に挑み、共に創るということ
関係各所との信頼構築が会社の利益につながる
デリバリー業務をスムーズに遂行するには、フォワーダー(国際輸送に関する業務を代行してくれる事業者)や倉庫会社、仕入先など、多くの関係者との調整が必要です。時には通常のスケジュールや段取りとは異なる、イレギュラーな対応を依頼しなければならないケースがあります。
例えば、営業担当者が新たな契約を結べそうだけれど、お客様が要望する納期が短く、通常のスケジュールでは間に合わない。その場合、倉庫会社の方に、当社から依頼した分の荷物の梱包作業を優先して行っていただき、通常より早いスケジュールで出荷してもらえないかご相談する場合があります。こういった無理なお願いを聞き入れてもらうには、その時々の先方の事情ももちろんありますが、常日頃からの信頼関係が不可欠です。例えば私の場合は、日ごろから丁寧な言葉遣いを心掛けたり、時には倉庫会社側のご要望を聞き入れたりすることで、「助け合い」の関係を築くように心掛けています。こうした積み重ねが、時には大規模な成約チャンスを実現に導くことにもつながることを意識しながら、日々の業務に向き合っています。
03私の「芯」
ピンチのときほど冷静さを忘れない
この仕事をしていると、トラブルが起こって納品日に遅れそうになったり、注文した商品に不備があったり……という、思わぬピンチに出くわすことが時折あります。そういう時、パニックになったり焦ったりすると、より状況を悪化させてしまいかねません。まずは一呼吸置き、状況を俯瞰する。そのうえで解決策を検討することが大事です。
私も以前は焦りやいら立ちが顔に出てしまったり、ミスした人に対して強く当たってしまったりすることもありました。しかし、商社のビジネスは多くの関係者の仕事によって成り立っています。そのことに気が付いてからは、この取引を支えてくれている皆さんのためにも、無事に取引を全うすることが私の責務であることを念頭に置きつつ、冷静に対処することを心掛けるようになりました。


04この場所で、実現したい未来
貿易実務のプロフェッショナルを目指す
今私が担当している貴金属は、当社の取り扱い商品の中ではやや特殊で、少ない重量の取引が多く、輸送ツールは飛行機がメインです。今後は鉄鋼原料など他の商品も経験することで、大型船による長期輸送の貿易実務についてもこなせるようになりたいと思っています。
私は頼られると、その人の役に立ちたい一心でエネルギーが何倍にもわきあがってくるタイプなので、様々な商品のデリバリーに精通することで、ゆくゆくは「Nさんに聞けば何でも答えてくれる」「難しい条件やスケジュールでも何とかしてくれる」という、皆さんにとっての心強いプロフェッショナル的な存在になれたらいいですね。

05これから入社する人へのメッセージ
当社のカルチャーに共感してくれる方と働きたい
当社は人のあたたかさが自慢の会社です。同期はプライベートなことから仕事のことまで、なんでも話せる戦友のような、信頼できる仲間たちですし、事務職の先輩もプロ意識の高い方が多く、目標としているロールモデル的な存在もいます。また、クリスマスパーティーやゴルフコンペなどの社内イベントにも、皆全力で楽しみながら取り組む文化も気に入っています。
この当社らしさに共感できる方、そしてどんな仕事にも責任感をもってやり抜き、困っている人がいたら手を差し伸べられる方と一緒に仕事ができたらうれしいですね。そんな皆さんにお会いできる日を、心から楽しみにしています。
06キャリアパス
| 2018年 | 入社 貴金属事業部配属(国内取引デリバリー担当) | |
|---|---|---|
| 2022年 | 貴金属事業部(海外取引デリバリー担当) | 
- 役職・所属は取材時のものです。