ベースメタル事業部では、銅・鉛・亜鉛等の原料精鉱、及び銅・鉛・錫等の地金、銅荒引線や型銅などの銅製品を取り扱っております。銅・鉛・亜鉛精鉱は、南米や北米、アジア、オセアニア等の鉱山より産出されます。鉱山で採掘された粗鉱は、磨鉱(粗鉱を細かく砕く)、選鉱(薬品等を加え、攪拌することで金属分を抽出)等の工程を経て、金属含有量を高めたパウダー状の精鉱として、バラ積み船で出荷されます。三菱商事（株）が出資する鉱山から生産される精鉱等を販売しております。

銅地金は、電気・熱伝導性に優れ、延展性に富む特性があり、各種電線・伸銅品等に加工された後、建設・家電・電力・自動車等の産業分野で消費されています。再生比率の高い鉛地金はバッテリー・無機薬品・放射線の遮蔽板用途として、また錫地金は融点が低い特性がありハンダ・ブリキ鍍金・化成品用途に使われます。三菱商事RtMグループ、及び三菱商事（株）のグローバルネットワークを通じ、国内外のサプライヤーから調達した地金をアジア地域のお客様に供給しております。

アルミニウム新地金（新塊）とは、ボーキサイトから精製したアルミナを電気分解により製錬し、アルミニウムの純度を99.70%以上に高めた圧延・押出・鍛造・鋳造等アルミ製品用の原材料です。当社では、本邦ならびにアジア地域に於けるお客様に対し、世界中のアルミ製錬所よりアルミ新地金を輸入・販売しております。また、アルミホイールなどの各種自動車部品の原料となるアルミ合金地金、ならびに圧延・押出製造の原料となるアルミスラブ・ビレットに関しては、安定供給・高品質といったお客様のご要望にお応えするべく、最適なサプライソースをご提案させて頂いております。

また国際社会で強まる脱炭素化潮流を受け、産業界では使用原材料のリサイクル化や新技術に対するニーズが急速に高まっています。当部ではこれらに対応する為に必須であるリサイクル事業・合金事業を中心に、パートナー企業様と共に多角的な事業を展開しています。

アルミ事業部は三菱商事RtMグループが有するグローバル産業ネットワークを活用して安定した調達を行い、アルミ価格ヘッジ機能の提供やお客様の需要地点への輸送アレンジすることで本邦ならびにアジア地域で必要とされる原材料を供給するのみならず、業界最先端のニーズを捕捉し、リサイクル材・アルミ合金事業を発展させる事で、産業全体の更なる発展とカーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。